C(CF3)3OHの酸性 誘起効果と酸性度 106回問102の3

第106回薬剤師国家試験 問102の3
酸性の強さの比較の正誤を判定してみよう。
ただし、第一解離のみを比較するものとする。

 

C(CF3)3OHの酸性 誘起効果と酸性度 106回問102の3

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第106回薬剤師国家試験 問102の3 解答解説

 

C(CF3)3OHの酸性 誘起効果と酸性度 106回問102の3

 

上記の酸性度の比較は誤りである。
酸性度の比較は、正しくは、

 

C(CF3)3OHの酸性 誘起効果と酸性度 106回問102の3

 

酸の酸性度とその共役塩基の安定性・塩基性度との関係は下記の通り。

 

・酸の酸性が強い⇔共役塩基の安定性が高い、または、塩基性が弱い

 

・酸の酸性が弱い⇔共役塩基の安定性が低い、または、塩基性が強い

 

 

ハロゲンであるフッ素の電子求引性誘起効果により、
共役塩基の負電荷は分散され、
共役塩基の安定性は高まり、
元の酸の酸性は強くなる。

 

C(CF3)3OHの酸性 誘起効果と酸性度 106回問102の3

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