消失速度定数の計算 107回薬剤師国家試験問45
107回薬剤師国家試験 問45
体内動態が1-コンパートメントモデルに従う薬物800mgをヒトに単回静脈内投与したところ、投与直後の血中濃度は40ng/mL、投与6時間後の血中濃度は5ng/mL であった。この薬物の消失速度定数(h−1)に最も近い値はどれか。1つ選びなさい。
ただし、ln2 = 0.69とする。
1 0.12
2 0.23
3 0.35
4 0.69
5 2.0
107回薬剤師国家試験 問45 解答解説
この薬物の消失速度定数(h−1)に最も近い値は、
選択肢3の0.35 h−1である。
設問の薬物は、体内動態が1-コンパートメントモデルに従う。
800mgを単回静注した直後の血中薬物濃度は40ng/mLであり、
6時間後に血中濃度は5ng/mLになっている。
6時間で血中濃度が1/8 = (1/2)3になっているので、
消失半減期は、6時間/3 = 2時間だと考えられる。
体内動態が1-コンパートメントモデルに従う薬物は、
1次速度式に従い体内から消失するので、
消失半減期(t1/2)について、次式が成り立つ。
ke:消失速度定数
上式を用い、消失半減期から消失速度定数を計算できる。
t1/2 = 2時間,ln2 = 0.69 であるので、
★ 他サイトさんの解説リンク
107回問45(e-RECさん)