除タンパクに用いる酸として最も適しているのはどれか 108回薬剤師国家試験問5

108回薬剤師国家試験 問5
血清試料の前処理において、除タンパクに用いる酸として最も適しているのはどれか。1つ選びなさい。
1 塩酸
2 硝酸
3 硫酸
4 過塩素酸
5 乳酸

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108回薬剤師国家試験 問5 解答解説

 

血清試料の前処理において、
除タンパクに用いる酸として最も適しているのは、
4の過塩素酸(HClO4)である。

 

水溶液中のタンパク質の高次構造を壊し、不溶化して沈殿させて除去する方法の1つとして、酸変性法がある。

 

酸変性法は、かさ高い酸を加えることで、タンパク質に結合して高次構造の形成に働く水分子を追い出し、
タンパクを変性させて疎水性部分を表面に露出させて不溶化する。

 

酸変性法で用いられる酸は立体的にかさ高いものである必要があり、トリクロロ酢酸や過塩素酸などが用いられる。
塩酸,硫酸,硝酸は酸としては強いが、かさ高くはないので良い徐タンパク効果を示さず、酸変性法では用いられない。

 

 

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