日本薬局方の医薬品の容器 92回薬剤師国家試験問176

92回薬剤師国家試験 問176
日本薬局方の医薬品の容器に関する記述の正誤について、正しいものはどれか。

 

a 気密容器の規定がある場合には、密封容器を用いることができる。
b 密閉容器とは、通常の取扱い、運搬又は保存状態において、気体の侵入しない容器をいう。
c ポリ塩化ビニル製水性注射剤容器には、可塑剤を用いることができない。
d 輸液用ゴム栓は、輸液として用いる注射剤に使用する内容100 mL以上の容器に用いるゴム栓をいう。

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92回薬剤師国家試験 問176 解答解説

 

◆ aについて
a 〇 気密容器の規定がある場合には、密封容器を用いることができる。

 

気密容器の規定がある場合に、より遮断性の高い密封容器を用いることができる。

 

関連問題
密閉容器の規定がある場合に気密容器を用いることはできる? 101回問178の3

 

密封容器の規定がある場合に気密容器を使用可能? 90回問177c

 

 

◆ bについて
b × 密閉容器とは、通常の取扱い、運搬又は保存状態において、気体の侵入しない容器をいう。

 

密閉容器とは,通常の取扱い,運搬又は保存状態において,固形の異物が混入することを防ぎ,内容医薬品の損失を防ぐことができる容器をいう。

 

なお、bの記述の「通常の取扱い、運搬又は保存状態において、気体の侵入しない容器」とは、密封容器である。

 

 

◆ cについて
c × ポリ塩化ビニル製水性注射剤容器には、可塑剤を用いることができない。

 

ポリ塩化ビニル製水性注射剤容器には、
可塑剤としてフタル酸ジ(2−エチルヘキシル)を使用することができる。

 

 

◆ dについて
d 〇 輸液用ゴム栓は、輸液として用いる注射剤に使用する内容100 mL以上の容器に用いるゴム栓をいう。

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