二次性能動輸送の駆動力となるイオン濃度勾配を形成する一次性能動輸送担体 102回薬剤師国家試験問42
102回薬剤師国家試験 問42
二次性能動輸送の駆動力となるイオン濃度勾配を形成する一次性能動輸送担体はどれか。1つ選びなさい。
1 Na+,K+-ATPase
2 Na+/グルコース共輸送体
3 Na+/H+交換輸送体
4 P-糖タンパク質
5 H+/ペプチド共輸送体
102回薬剤師国家試験 問42 解答解説
二次性能動輸送の駆動力となるイオン濃度勾配を形成する一次性能動輸送担体は、
1のNa+,K+-ATPaseである。
一次性能動輸送によって生じたイオンの勾配に由来する電気化学ポテンシャル勾配や電位差を駆動力とし、物質を濃度の低い方から高い方へと輸送する担体輸送を二次性能動輸送という。
Na+,K+-ATPase は、ATPの加水分解エネルギーを直接利用し、Na+を細胞外に出すと同時にK+を細胞内に入れる一次性能動輸送担体である。
Na+,K+-ATPaseにより形成されるNa+の濃度勾配が、二次性能動輸送の駆動力となり得る。
2のNa+/グルコース共輸送体は、Na+,K+-ATPaseにより形成されるNa+の濃度勾配を駆動力とし、細胞外から細胞内にNa+とグルコースを共輸送する二次性能動輸送担体である。
3のNa+/H+交換輸送体は、Na+,K+-ATPaseにより形成されるNa+の濃度勾配を駆動力とし、Na+細胞内に入れると同時にH+を細胞外に出す二次性能動輸送担体である。
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