薬剤師国家試験過去問題集 医薬品の添加剤

経口ゼリー剤の添加剤 103回薬剤師国家試験問281

103回薬剤師国家試験 問281
86歳女性。骨粗しょう症で整形外科を受診し薬物治療を受けている。

 

経口ゼリー剤の添加剤 103回薬剤師国家試験問281

 

本経口ゼリー剤の添加剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選びなさい。
なお、本経口ゼリー剤には、添加剤としてカラギーナン、ローカストビーンガム、ポリアクリル酸ナトリウム、グリセリン、D-ソルビトール、クエン酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸プロピルが含まれる。

 

1 カラギーナンは、種類によってカルシウムイオンやカリウムイオンでゲル化するものがある。
2 ローカストビーンガムは、保存剤として添加されている。
3 ポリアクリル酸ナトリウムは、主薬の酸化に対する安定性を高める。
4 クエン酸ナトリウムは、乳化剤として添加されている。
5 パラオキシ安息香酸プロピルは、増粘剤として添加されている。

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103回薬剤師国家試験 問281 解答解説

 

◆ 1について
1 〇 カラギーナンは、種類によってカルシウムイオンやカリウムイオンでゲル化するものがある。

 

カラギーナン(カラゲニン)とは、紅藻類から抽出される多糖類であり、主成分は硫酸化されたD-ガラクトースから成る直鎖の多糖である。
カラギーナンは抽出原料や硫酸化の程度による種類があり、
性質に応じてゲル化剤、増粘剤として用いられる。

 

 

◆ 2について
2 × ローカストビーンガムは、保存剤として添加されている。

 

ローカストビーンガム(キャロブビーンガム)は、イナゴマメの種子の胚乳から抽出される多糖類であり、
主成分は、主鎖をガラクトース,側鎖をマンノースとするガラクトマンナンである。
ローストビーンガムは増粘剤として用いられる。
また、ローストビーンガムは単独ではゲル化剤にならないが、
カラギーナンと併用すると相乗効果で強いゲル化剤として働く。

 

 

◆ 3について
3 × ポリアクリル酸ナトリウムは、主薬の酸化に対する安定性を高める。

 

ポリアクリル酸ナトリウムは、
アクリル酸重合体のナトリウム塩であり、吸水性に優れる。

 

経口ゼリー剤の添加剤 103回薬剤師国家試験問281

 

ポリアクリル酸ナトリウムは、
医薬品の添加剤としては、増粘剤,ゲル化剤として用いられる。

 

 

◆ 4について
4 × クエン酸ナトリウムは、乳化剤として添加されている。
→ 〇 クエン酸ナトリウムは、緩衝剤(pH調整剤)として添加されている。

 

クエン酸塩は水中で弱塩基性を示し、
pHを一定範囲に維持するための緩衝剤として用いられる。

 

 

◆ 5について
5 × パラオキシ安息香酸プロピルは、増粘剤として添加されている。
→ 〇 パラオキシ安息香酸プロピルは、保存剤(防腐剤)として添加されている。

 

パラオキシ安息香酸エステル類(p-hydroxybenzoate)はパラベンと呼ばれ、
細菌や真菌などの微生物の発育を抑える作用があるため、
保存剤(防腐剤)として用いられる。

 

経口ゼリー剤の添加剤 103回薬剤師国家試験問281

 

 

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