薬剤師国家試験過去問題集 製剤の種類と特性

医薬品の性質に照らして適切と思われる剤形 83回薬剤師国家試験問158

83回薬剤師国家試験 問158
医薬品a〜dが第T欄に示す性質を有しているとき、各医薬品の性質に照らして適切と思われる剤形の組合せを第U欄の1〜5から1つ選びなさい。

 

83回薬剤師国家試験問158 医薬品の性質に照らして適切と思われる剤形

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83回薬剤師国家試験 問158 解答解説

 

正解は3である。

 

83回薬剤師国家試験問158 医薬品の性質に照らして適切と思われる剤形

 

◆ 医薬品a
消化管粘膜透過性が良く、肝初回通過効果はないので、経口投与が可能である。
ただし、胃内安定性および水溶液中安定性は不良なので、腸溶性錠剤が適切である。

 

◆ 医薬品b
消化管粘膜透過性が不良で、肝初回通過効果が著しいので、注射剤とする。
水溶液中安定性は良好なので、あらかじめ溶媒に主薬を溶解または分散させた注射剤が適切である(用時溶解して用いる注射剤としなくてよい)。

 

◆ 医薬品c
消化管粘膜透過性は良好だが、肝初回通過効果が著しいので、
粘膜から吸収させるが肝初回通過効果を回避できる坐剤,舌下錠,バッカル錠が適切である。

 

◆ 医薬品d
消化管粘膜透過性が不良で、水溶液中安定性が不良なので、固形注射剤(用時溶解して用いる注射剤)が適切である。

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