亜鉛の酸化数　無機化学　薬剤師国家試験103回問9

第103回薬剤師国家試験　問9
亜鉛イオンは、生体内においてルイス酸として重要な役割を果たしている。
亜鉛がとりやすい酸化数はどれか。1つ選びなさい。
1.+1　　2.+2
3.+3　　4.+4　　5.+5

第103回薬剤師国家試験　問9　解答解説
正解は2の＋2である。
亜鉛イオンは酸化数が＋2の亜鉛（Ⅱ）イオンとなりやすい。
亜鉛が生体内でルイス酸として機能する例として、金属プロテアーゼの活性中心に存在する亜鉛イオンに水分子が配位することで、水分子の電子密度が低下してO－H結合が切れやすくなって水分子が活性化し、タンパク質やペプチドの結合の加水分解を起こりやすくなることがある。