第T相代謝反応 104回薬剤師国家試験問166

104回薬剤師国家試験 問166
以下に示す薬物代謝反応のうち、第T相代謝反応はどれか。2つ選びなさい。

 

104回薬剤師国家試験問166 薬物代謝反応のうち、第T相代謝反応はどれか第T相代謝反応はどれか

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104回薬剤師国家試験 問166 解答解説

 

薬物代謝において、
第T相代謝反応は、酸化,還元,加水分解により、
ヒドロキシ基,アミノ基,チオール基などの官能基を形成させ、
極性を増大し、水溶性を高める反応である。

 

選択肢の反応のうち、
第T相代謝反応は4と5である。

 

104回薬剤師国家試験問166 薬物代謝反応のうち、第T相代謝反応はどれか第T相代謝反応はどれか

 

 

4の反応は、プロカインのエステル結合の加水分解であり、第T相代謝反応に該当する。
なお、プロカインなどのエステル型局所麻酔薬の加水分解酵素として、
カルボキシエステラーゼや偽性コリンエステラーゼがある。

 

5の反応は、フェニトインのヒドロキシ化であり、第T相代謝反応に該当する。
この反応は、主としてCYP2C9(一部はCYP2C19)により行われる。

 

 

選択肢3〜5は、第U相反応に該当する。
第U相代謝反応は、抱合であり、
一般に、薬物の官能基に水溶性物質を転移することにより、
水溶性を高める反応である。
ただし、アセチル抱合とメチル抱合では、水溶性が低下する。

 

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