正確に一定の液量の溶液を調製するために用いられる器具 105回薬剤師国家試験問4
105回薬剤師国家試験 問1
以下のガラス器具のうち、溶質を溶媒に溶かして正確に一定の液量の溶液を調製するために用いられるのはどれか。1つ選びなさい。
105回薬剤師国家試験 問1 解答解説
溶質を溶媒に溶かして正確に一定の液量の溶液を調製するために用いられるのは、
2のメスフラスコ(全量フラスコ)である。
溶液のメニスカスの下端がメスフラスコの標線に合うように溶媒を入れて混和することで、
器具に表記された数値通りの正確な量の溶液が得られる。
試験法で、溶液の体積を“正確に〇mLとする”とある時はメスフラスコ(全量フラスコ)を用いる。
なお、メスフラスコのように中に溶液を入れた時の体積が表示体積となる器具を受用と呼ぶ。
以下、他の選択肢の器具について説明
◆ 1について
1は全量ピペット(ホールピペット)であり、
一定量の溶液を正確に量り取る場合に用いられる。
試験法で“〇mLを正確に量り”や“〇mLを正確に加え”とある時は全量ピペット(ホールピペット)を用いる。
なお、全量ピペットのように、溶液を出した時の体積が表示体積となる器具を出用と呼ぶ。
◆ 3,4,5について
3はメスシリンダー(無栓形)、
4はメスシリンダー(有栓形)、
5はメートルグラスである。
試験法で、“正確に”ではなく、単に〇mLを量り取るよう指示されている場合は、
大体で〇mL量り取ればよいので、メスシリンダーやメスピペットを用いることができる。
メートルグラスは調剤などに用いられるが、
目盛りの精度はメスシリンダーよりも劣る。
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