イオン強度と平均活量係数の関係 95回薬剤師国家試験問21d
95回薬剤師国家試験 問21d
活量及びイオン強度に関する記述の正誤を判定してみよう。
d 溶液中ではイオン間に相互作用が働くため、イオン強度が増大すると、平均活量係数は1 より大きくなる。
95回薬剤師国家試験 問21d 解答解説
d × 溶液中ではイオン間に相互作用が働くため、イオン強度が増大すると、平均活量係数は1 より大きくなる。
→ 〇 溶液中ではイオン間に相互作用が働くため、イオン強度が増大すると、平均活量係数は1 より小さくなる。ただし、高濃度の強電解質溶液におけるイオンの平均活量係数は、1より大きくなることがある。
平均活量係数(γ±)とイオン強度(I)の関係について、
デバイ・ヒュッケルの極限則があり、
298Kで下記の式が成り立つ。
これによると、理論的に、
イオン強度が0の時に平均活量係数は1であり、
イオン強度が増大するにつれ平均活量係数は小さくなる。