医薬品の容器と貯法 89回薬剤師国家試験問172

89回薬剤師国家試験 問172
医薬品の容器と貯法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 

a イオウ・カンフルローションに用いる容器は密閉容器とし、遮光して保存する。
b ブフェキサマク乳剤性軟膏に用いる容器は密閉容器とし、4℃以下で保存する。
c インスリン注射液に用いる容器は密封容器とし、凍結を避けて冷所に保存する。
d アヘンチンキに用いる容器は気密容器とし、遮光して保存する。

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89回薬剤師国家試験 問172 解答解説

 

◆ aについて
a × イオウ・カンフルローションに用いる容器は密閉容器とし、遮光して保存する。

 

b × ブフェキサマク乳剤性軟膏に用いる容器は密閉容器とし、4℃以下で保存する。

 

皮膚の塗り薬のうち、外用液剤(ローション剤,および,リニメント剤),軟膏剤,クリーム剤,ゲル剤に用いる容器は、通例、気密容器とする。

 

イオウ・カンフルローションは、
開封後は冷所保存する必要はあるが、遮光する必要はない。

 

ブフェキサマクの外用剤は接触性皮膚炎の副作用が原因で、
現在は販売中止となっている。

 

関連問題
軟膏剤に用いる容器 90回問177d

 

 

◆ cについて
c 〇 インスリン注射液に用いる容器は密封容器とし、凍結を避けて冷所に保存する。

 

注射剤に用いる容器は,密封容器又は微生物の混入を防ぐことのできる気密容器とする。

 

インスリン注射液は、遮光して、
凍結を避けて2〜8℃で冷蔵保存する。

 

 

◆ dについて
d 〇 アヘンチンキに用いる容器は気密容器とし、遮光して保存する。

 

チンキ剤は,通例,生薬をエタノール又はエタノールと精製水の混液で浸出して製した液状の製剤である。
酒精剤は,通例,揮発性の有効成分をエタノール又はエタノールと水の混液に溶解して製した液状の製剤である。

 

チンキ剤、および、酒精剤に用いる容器は、通例、気密容器とし、
火気を避けて保存する。

 

また、アヘンチンキは外箱開封後、遮光して保存する。

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