医薬品の容器と貯法 90回薬剤師国家試験問177

90回薬剤師国家試験 問177
医薬品の容器と貯法に関する記述のうち、正しいものはどれか。
a 容器とは、医薬品を入れるもので、栓、ふたなども容器の一部である。
b 密閉容器には紙袋や箱などが用いられ、液体又は気体の異物の混入を防ぐことは困難である。
c 密封容器の規定がある場合には、気密容器を用いることができる。
d 軟膏剤に用いる容器は、密閉容器又は密封容器である。

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90回薬剤師国家試験 問177 解答解説

 

◆ aについて
a 〇 容器とは、医薬品を入れるもので、栓、ふたなども容器の一部である。

 

◆ bについて
b 〇 密閉容器には紙袋や箱などが用いられ、液体又は気体の異物の混入を防ぐことは困難である。

 

密閉容器とは,通常の取扱い,運搬又は保存状態において,固形の異物が混入することを防ぎ,内容医薬品の損失を防ぐことができる容器をいう。
密閉容器には紙袋や箱などが用いられ、これらでは液体又は気体の異物の混入を防ぐことは困難である。

 

 

◆ cについて
c × 密封容器の規定がある場合には、気密容器を用いることができる。
→ 〇 密封容器の規定がある場合には、気密容器を用いることはできない。

 

気密容器とは,通常の取扱い,運搬又は保存状態において,固形又は液状の異物が侵入せず,内容医薬品の損失,風解,潮解又は蒸発を防ぐことができる容器をいう。
密封容器とは,通常の取扱い,運搬又は保存状態において,気体の侵入しない容器をいう。

 

気密容器の規定がある場合に、より遮断性の高い密封容器を用いることはできるが、
密封容器の規定がある場合に、より遮断性の低い気密容器を用いることはできない。

 

関連問題
SP包装、PTP包装、ガラスびんは気密容器? 91回問177の1

 

 

◆ dについて
d × 軟膏剤に用いる容器は、密閉容器又は密封容器である。

 

軟膏剤に用いる容器は、通例、気密容器とする。
気密容器の規定がある場合、より遮断性の高い密封容器を用いることができるので、
軟膏剤に用いる容器は密封容器でも良い。

 

皮膚の塗り薬のうち、外用液剤(ローション剤,および,リニメント剤),軟膏剤,クリーム剤,ゲル剤に用いる容器は、通例、気密容器とする。
外用散剤の容器は、通例、密閉容器とする。

 

関連問題
ローション剤に用いる容器 89回問172ab

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