酸化剤のp-キノンと還元剤のヒドロキノン 96回薬剤師国家試験問6c

第96回薬剤師国家試験 問6c
フェノール類に関する記述の正誤を判定してみよう。

 

c ヒドロキノンを還元すると、p-キノンが得られる。

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第96回薬剤師国家試験 問6c 解答解説

 

c × ヒドロキノンを還元すると、p-キノンが得られる。
→ 〇 ヒドロキノンを酸化すると、p-キノンが得られる。
→ 〇 p-キノンを還元すると、ヒドロキノンが得られる。

 

還元とは電子を受け取ることで、水素が付加することは還元にあたる。
酸化とは電子を失うことで、水素が外れることは酸化にあたる。

 

p-キノンが還元されるとヒドロキノンが生成し、
ヒドロキノンが酸化されるとp-キノン(p-ベンゾキノン)が生成する。
ヒドロキノン構造は還元剤であり、
相手を還元し、自身は酸化されてp-キノンとなる。

 

酸化剤のp-キノンと還元剤のヒドロキノン 96回薬剤師国家試験問6c

 

生体内において、キノン構造を有する物質(キノン類)として
ユビキノン(補酵素Q、コエンザイムQ)などがあり、電子伝達系などで酸化還元反応に関わる。

 

合成のヒドロキノン(ハイドロキノン)は還元剤として様々な用途に使用され、
医薬品・化粧品としても漂白作用を期待して用いられる。

 

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