薬剤師国家試験過去問題集 生体反応の化学による理解
薬剤師国家試験過去問の「生体反応の化学による理解」の範囲の問題を集めました。
薬剤師国家試験過去問の「生体反応の化学による理解」の範囲の問題を集めました。
第99回薬剤師国家試験 問107アミノ酸(C)の生合成過程の一部を示した図に関する記述の正誤を判定してみよう。1 Aはアスパラギン酸を酸化すると得られる。2 AからBへの変換において生じるXは水である。3 Bはラクタム構造をもつ。4 BはNADHによって還元されて最終的にCになる。5 Cの名称はヒスチジンである。
第106回薬剤師国家試験 問106β酸化による脂肪酸の代謝反応におけるβ-ヒドロキシアシルCoAからβ-ケトアシルCoAへの変換過程を以下に示す。その変換過程について想定される反応機構に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選びなさい。1 ヒドロキシアシルCoA 脱水素酵素の図中の170番のグルタミン酸残基は、158番のアミノ酸残基Xの側鎖のイミダゾリル基の塩基性を高めている。2 158番のアミ...
第104回薬剤師国家試験 問138β酸化による脂肪酸の代謝反応のうち、脂肪酸と補酵素A(CoASH)が縮合したチオエステルaからアセチルCoA(化合物f)が生じる経路を示す。下の記述のうち正しいのはどれか。2つ選びなさい。ただし、ア及びイは補酵素であり、チオエステルはエステルと同様の反応を起こすものとする。1 化合物aからbへの変換には、補酵素アが必要である。2 化合物bからcへの反応は、酸化反応...
103回薬剤師国家試験 問105図は、タンパク質加水分解酵素キモトリプシンの酵素活性部位における相互作用を模式的に示したものである。この図に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選びなさい。1 His57とSer195との間の相互作用は、Ser195のヒドロキシ基の求核性を高めている。2 Asp102とHis57との間の相互作用は、His57のイミダゾリル基の塩基性を低下させている。3 疎水性ポ...
105回薬剤師国家試験 問106図は、アセチルコリンエステラーゼ(AChE)によってアセチルコリンが加水分解される際の初期段階の反応機構と2種類のAChE 阻害剤A、Bの構造を示したものである。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選びなさい。1 グルタミン酸―ヒスチジンの相互作用により、ヒスチジンのイミダゾリル基の塩基性が高くなる。2 グルタミン酸―ヒスチジン―セリンの三つのアミノ酸残基間の相...
97回薬剤師国家試験 問211レボドパとその関連化合物に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選びなさい。1 レボドパの名称は(S )-3-(3,4-dihydroxyphenyl)valine である。2 レボドパは副腎皮質でトリプトファンから合成される。3 レボドパが脱炭酸されると、ドパミンが生じる。4 ドパミンのベンジル位がヒドロキシ化されるとアドレナリンが生じる。5 ノルアドレナリン及び...
108回薬剤師国家試験 問107図1及び図2は、アスパラギン酸プロテアーゼ及びシステインプロテアーゼによる基質加水分解の初期反応過程の模式図である。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選びなさい。1 アスパラギン酸残基アと水の相互作用は、水の酸素原子の求電子性を高めている。2 アスパラギン酸残基イと基質カルボニル基の相互作用は、基質カルボニル基の求核性を高めている。3 システイン残基エのスルフ...
109回薬剤師国家試験 問210−21143歳男性。身長170 cm、体重75 kg。双極性障害で処方1の薬剤を服用していた。抑うつ症状が再燃してきたため、今回、処方2が追加された処方箋と以下の検査値が記載された情報用紙を持って患者が来局した。問210(物理・化学・生物)バルプロ酸やラモトリギンは、どちらもグルクロン酸転移酵素で代謝される。ラモトリギンのグルクロン酸抱合体の構造として正しいのはどれ...
109回薬剤師国家試験 問106下図に示したように、乳酸脱水素酵素(乳酸デヒドロゲナーゼ)はピルビン酸からL-乳酸への変換を触媒する。この酵素の活性中心に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選びなさい。1 109番のArgはピルビン酸のカルボニル炭素の求電子性を高めている。2 168番のアミノ酸残基はアスパラギンである。3 171番のArgとピルビン酸との主たる相互作用は、分散力によるものであ...