極限モル伝導率と水和イオン半径 101回薬剤師国家試験問94の5

101回薬剤師国家試験 問94の5
水溶液中のイオン間相互作用に関する記述の正誤を判定してみよう。

 

5 アルカリ金属における極限モル伝導率は、K+< Na+< Li+ の順に大きくなっている。

トップページへ

 

薬剤師国家試験過去問題 科目別まとめ一覧 へ

 

薬剤師国家試験過去問題集 電気伝導率 一覧へ

 

 

101回薬剤師国家試験 問94の5 解答解説

 

5 × アルカリ金属における極限モル伝導率は、K+< Na+< Li+ の順に大きくなっている。
→ 〇 アルカリ金属における極限モル伝導率は、Li+< Na+< K+ の順に大きくなる。

 

一般に、小さいイオンほど移動しやすく、モル伝導率は大きい。
しかし、アルカリ金属は、
イオン半径の小さいものから、Li+< Na+< K+ であるが、
極限モル伝導率はLi+< Na+< K+ の順に大きい。
このことについて、イオン半径の小さいイオンほど強く水和しており、水和すると見かけ上イオン半径が大きくなり、イオンの移動が抑えられ、電気伝導率が低下すると考えられる。

トップへ戻る