赤外吸収(IR)スペクトルの水素結合による低波数シフト 95回問34のb
95回薬剤師国家試験 問34のb
分光学的測定法に関する記述の正誤を判定してみよう。
b 有機化合物のヒドロキシ基の伸縮振動による赤外線吸収帯は、水素結合すると高波数側にシフトする。
95回薬剤師国家試験 問34のb 解答解説
b × 有機化合物のヒドロキシ基の伸縮振動による赤外線吸収帯は、水素結合すると高波数側にシフトする。
→ 〇 有機化合物のヒドロキシ基の伸縮振動による赤外線吸収帯は、水素結合すると低波数側にシフトする。
結合が強いほど、その結合に由来する赤外吸収は高波数となる。
結合が弱いほど、その結合に由来する赤外吸収は低波数となる。
O−HやN−Hの伸縮振動スペクトルの波数について、
水素結合が形成されるとO−HやN−Hの結合が弱くなるため、
低波数側にシフトする。