91回薬剤師国家試験問32 原子吸光光度法
91回薬剤師国家試験 問32
原子吸光光度法に関する記述のうち、正しいものはどれか。
a 原子吸光光度法に用いられる光は連続スペクトルである。
b 試料原子化部を通過した光を、回折格子、干渉フィルターなどを用いて分光する。
c 水素化物発生装置及び加熱吸収セルは、水銀の定量に用いられる。
d 常水中からのカドミウムの抽出は、キレート形成後、溶媒抽出により行われる。
91回薬剤師国家試験 問32 解答解説
◆ aについて
a × 原子吸光光度法に用いられる光は連続スペクトルである。
→ 〇 原子吸光光度法に用いられる光は輝線スペクトルである。
詳細は下記のリンク先を参照
原子吸光光度法は線スペクトル 94回問33の4
◆ bについて
b 〇 試料原子化部を通過した光を、回折格子、干渉フィルターなどを用いて分光する。
◆ cについて
c × 水素化物発生装置及び加熱吸収セルは、水銀の定量に用いられる。
水素化物発生装置及び加熱吸収セルは試料原子化の方法の1つである水素化物生成法で用いられる装置である。
水素化物生成法による原子化は、ヒ素(As),セレン(Se),アンチモン(Sb),ビスマス(Bi)など沸点の低い元素に用いられる。
なお、水銀の原子化には冷蒸気方式が用いられる。
下記のリンク先を参照
原子吸光光度法の試料原子化法 94回問33の3
◆ dについて
d 〇 常水中からのカドミウムの抽出は、キレート形成後、溶媒抽出により行われる。