原子吸光光度法の光源 94回薬剤師国家試験問33の2

94回薬剤師国家試験 問33の2
下記の原子吸光光度法の記述の正誤を判定してみよう。

 

2 装置は、光源部、試料原子化部、分光部、測定部及び表示記録部からなり、光源にはキセノンランプが用いられる。

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94回薬剤師国家試験 問33の2 解答解説

 

2 × 装置は、光源部、試料原子化部、分光部、測定部及び表示記録部からなり、光源にはキセノンランプが用いられる。

 

→ 〇 原子吸光光度法の装置は、光源部、試料原子化部、分光部、測定部及び表示記録部からなり、光源には主に中空陰極ランプが用いられる。

 

原子吸光光度法では、分析対象の原子が吸収する特定波長の光(輝線)のみを照射するため、
光源には主に測定原子と同じ元素を封入した高圧放電管(中空陰極ランプ)が用いられる。
水銀の分析には低圧水銀ランプ(放電ランプの1種)が用いられる。

 

原子吸光光度法で観測する光は、波長200〜800nmの紫外可視光である。

 

 

★ 他の分析法での光源

 

紫外可視吸光度測定法の光源について、
紫外部測定(200〜380nm)には重水素放電管が、
可視部測定(380〜800nm)にはタングステンランプ,ハロゲンタングステンランプが用いられる。

 

蛍光光度法では、光源として紫外部から可視部の強い光を放射するキセノンランプ,レーザー,アルカリハライドランプが用いられる。

 

旋光度測定法はナトリウムD線(589.0nmと589.6nmの可視部二重線)が用いられる。

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