両逆数プロットによる解析と結合定数 99回薬剤師国家試験問168
99回薬剤師国家試験 問168
下図は、薬物と血漿タンパク質との結合実験の結果から得られた両逆数プロットである。この薬物の血漿タンパク質に対する結合定数K((μmol/L)−1)として最も近い値はどれか。1つ選びなさい。
ただし、図中のrは血漿タンパク質1分子あたりに結合している薬物の分子数を、[Df](μmol/L)は非結合形薬物濃度を示す。
1 25
2 50
3 100
4 125
5 250
99回薬剤師国家試験 問168 解答解説
この薬物の血漿タンパク質に対する結合定数K((μmol/L)−1)として最も近い値は、
選択肢4の125である。
以下、詳細
薬物とタンパク質との結合について、
以下のラングミュアー式が成り立つとする。
ラングミュアー式を変形すると、
以下に示す両逆数プロット式が得られる。
両逆数プロットの式より、
縦軸に1/r、
横軸に1/[Df]をプロットして得られる直線(両逆数プロット)について、
縦軸切片は1/n、横軸切片は−K、傾きは1/(n・K)に等しい。
設問の両逆数プロットより、
次のように解析できる。
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