化学電池の成り立ち 物理系薬学
本ページでは、化学電池の成り立ちについて説明しています。
☆ 化学電池の成り立ち
電圧とは電気の流れを生む要因である。
電池とは電圧として電位差を作り出すことにより電子の流れと電流を生じさせるものを指し、結果として、電池は電気的な仕事を発生させる。
電子のエネルギーは、電位が低いほど高く、電位が高いほど低い。
よって、自発的な変化では、電子はエネルギーが低い方を求めて電位が低い方から高い方へと流れる。
このことから、
電極電位(酸化還元電位)に差のある2つの酸化還元反応系を導線でつなぐと、
電極電位の低い電極が負極となって酸化反応が起こり、電極電位の高い電極が正極となって還元反応が起こる。
電極電位の低い電極(負極)から電子が導線を伝って電極電位の高い電極に移動するのである。
電流(正電荷の流れ)は電子の流れとは逆方向で、正極から負極に流れる。
このようにして化学電池が作られる。
なお、酸化反応が起こる電極をアノード、還元反応が起こる電極をカソードと呼ぶので、
電池では、酸化反応が起こる負極がアノードであり、還元反応が起こる正極がカソードである。