ブラッグの式と面間隔の計算 100回問100の4
100回薬剤師国家試験問100の4
次の記述の正誤を判定してみよう。
4 医薬品Xの結晶を作成しX線(波長1.54Å(0.154nm))を照射した。
このとき、回折角2θが60°の回折点由来の面間隔は0.89Åである。
ただし、√3= 1.73とする。
100回薬剤師国家試験問100の4 解答解説
4 × 医薬品Xの結晶を作成しX線(波長1.54Å(0.154nm))を照射した。
このとき、回折角2θが60°の回折点由来の面間隔は0.89Åである。
X線回折について、
ブラッグの式を用いて面間隔を計算する。
ブラッグの式については下記のリンク先を参照
X線回折とブラッグの式 96回問25b
照射X線の波長をλ、
面間隔をd、
結晶の入射角及び反射角をθ、
回折角を2θ、
反射次数をnとし、
ブラッグの式
2d sinθ=nλ (n=1,2,3…)
に与えられた数値を代入して面間隔dを求める。
よって、
設問における面間隔は1.54Åである。