ぬれやすさと接触角 101回薬剤師国家試験問174の1

101回薬剤師国家試験 問174の1
医薬品粉体のぬれに関する記述の正誤を判定してみよう。

 

1 ぬれやすいほど粉体に対する液体の接触角が大きい。

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101回薬剤師国家試験 問174の1 解答解説

 

1 × ぬれやすいほど粉体に対する液体の接触角が大きい。
→ 〇 ぬれやすいほど粉体に対する液体の接触角が小さい。

 

ぬれとは、固体−気体界面に液体が接触し、固体−気体界面が固体−液体界面に置き換わる現象である。

 

下の図はぬれを示したものであるが、
図の角度Aが接触角である。

 

ぬれやすいほど粉体に対する液体の接触角が小さい 101回問174の1

 

ぬれの平衡状態では各界面張力と接触角θについて次のヤングの式が成り立つ。
γS = γSL + γL・cosθ

 

以下に示す通り、
接触角θが小さいほど、液体が固体表面を広がる範囲が広くなる。

 

ぬれやすいほど粉体に対する液体の接触角が小さい 101回問174の1

 

よって、接触角が小さいほどぬれやすいことを示す。
以上より、
ぬれやすいほど粉体に対する液体の接触角が小さいといえる。

 

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