レボドパ プロドラッグの目的 108回薬剤師国家試験問171の1
108回薬剤師国家試験 問171の1
プロドラッグとその親化合物及びプロドラッグ化の目的に関する記述の正誤を判定してみよう。
1 レボドパはドパミンのプロドラッグであり、その目的は副作用の減少である。
108回薬剤師国家試験 問171の1 解答解説
1 × レボドパはドパミンのプロドラッグであり、その目的は副作用の減少である。
レボドパは、ドパミンを親化合物とするプロドラッグであり、その目的は脳内への移行性改善である。
ドパミンは血液脳関門を通過できないが、レボドパはアミノ酸トランスポーターのLAT1により脳内に移行される。LAT1(L-type amino acid transporter 1)は、フェニルアラニン,トリプトファン,ロイシンなどの中性アミノ酸を輸送するトランスポーターである。脳内移行したレボドパは、脱炭酸酵素により脱炭酸されてドパミンとなり、薬効を発揮する。