塩素酸化物 次亜塩素酸等の化学式 薬剤師国家試験98回問9
第98回薬剤師国家試験 問9
次亜塩素酸の塩素の酸化数は+1である。次亜塩素酸の化学式はどれか。1つ選びなさい。
第98回薬剤師国家試験 問9 解答解説
化学系薬学の無機化学のハロゲン酸化物の問題である。
1のHClOが次亜塩素酸である。
塩素の酸化物の化学式と名称は覚えておくべきである。
HClO:次亜塩素酸
HClO2:亜塩素酸
HClO3:塩素酸
HClO4:過塩素酸
ClO2:二酸化塩素
塩素の酸化数のヒントが与えられているので、
それぞれの塩素の酸化数の計算もしてみる。
★参考外部サイトリンク
酸化数(化学のグルメさん)
以下、塩素の酸化数をXとおいて計算式を立てる。
・1 HClO
HClOを次亜塩素酸という。
HClOの塩素の酸化数を計算する。
1×(+1)+1×X+1×(−2)= 0
これをXについて解くと、
X=+1 である。
・2 HClO2
HClO2を亜塩素酸という。
HClO2の塩素の酸化数を計算する。
1×(+1)+1×X+2×(−2)= 0
これをXについて解くと、
X=+3 である。
・3 HClO3
HClO3を塩素酸という。
HClO3の塩素の酸化数を計算する。
1×(+1)+1×X+3×(−2)= 0
これをXについて解くと、
X=+5 である。
・4 HClO4
HClO4を過塩素酸という。
HClO4の塩素の酸化数を計算する。
1×(+1)+1×X+4×(−2)= 0
これをXについて解くと、
X=+7 である。
・ClO2
ClO2を二酸化塩素という。
ClO2の塩素の酸化数を計算する。
1×X+2×(−2)= 0
これをXについて解くと、
X=+4 である。
★他サイトさんの解説へのリンク
第98回問9(e-RECさん)
塩素酸化物の基本的事項は押さえておこう。
★参考外部サイトリンク
次亜塩素酸(wikipediaさん)