親水コロイドに対する1価陽イオンの塩析作用の強さの序列 104回薬剤師国家試験問171の4

104回薬剤師国家試験 問171の4
コロイド分散系の性質に関する記述の正誤を判定してみよう。

 

4 親水コロイドに対する同濃度の1価陽イオンの塩析作用の強さは、K+ > Na+ > Li+ である。

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104回薬剤師国家試験 問171の4 解答解説

 

4 × 親水コロイドに対する同濃度の1価陽イオンの塩析作用の強さは、K+ > Na+ > Li+ である。
→ 〇 親水コロイドに対する同濃度の1価陽イオンの塩析作用の強さはLi+ > Na+ > K+ である。

 

親水コロイドに対して、多量の電解質を添加する、または、少量の電解質とアルコール等の脱水剤を併用で添加すると、親水コロイド表面において、水和層の脱水と電荷の中和が起こり、親水コロイド粒子同士が凝集し、析出して白濁(凝析)する。
これを塩析と呼ぶ。
電解質の塩析作用について、同じ価数のイオン同士の比較では、
サイズが小さく、水和しやすいイオンほど塩析作用は強い。
Li+とNa+とK+の比較では、
サイズは小さい順からLi+ < Na+ < K+ であるので、
塩析作用の強さは、Li+ > Na+ > K+ である。

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