遺伝子多型がワルファリンの薬効に最も影響する薬物代謝酵素 97回薬剤師国家試験問69
97回薬剤師国家試験 問69
遺伝子多型がワルファリンの薬効に最も影響する薬物代謝酵素はどれか。1つ選びなさい。
1 CYP1A2
2 CYP2C9
3 CYP2C19
4 CYP2D6
5 CYP3A4
97回薬剤師国家試験 問69 解答解説
遺伝子多型がワルファリンの薬効に最も影響する薬物代謝酵素は、
選択肢2のCYP2C9である。
ワルファリンは、光学異性体が存在し、
S−ワルファリンはR−ワーファリンの約5倍の抗凝固活性を示す。
S−ワルファリンは主にCYP2C9による代謝で消失し、
R−ワルファリンはCYP1A2やCYP3A4などによる代謝で消失する。
よって、CYP2C9の遺伝子多型により、
酵素活性が著しく低い場合はワルファリンの薬効は増強し、
酵素活性が著しく高い場合はワルファリンの薬効は減弱する。
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