フルオレセインナトリウムの蛍光測定 105回薬剤師国家試験問93
105回薬剤師国家試験 問93
フルオレセインナトリウムは、蛍光眼底造影剤として用いられている。
図にフルオレセインナトリウム水溶液の励起スペクトル及び蛍光スペクトルを示す。
このスペクトルを測定する際の蛍光光度法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選びなさい。
1 図中の破線が蛍光スペクトル、実線が励起スペクトルである。
2 横軸の波長の単位はμmである。
3 フルオレセインナトリウムの蛍光強度は、希薄溶液であれば濃度に比例する。
4 一般に光源として、キセノンランプを用いる。
5 温度が変化してもフルオレセインナトリウムの蛍光強度には変化がない。
105回薬剤師国家試験 問93 解答解説
◆ 1について
1 × 図中の破線が蛍光スペクトル、実線が励起スペクトルである。
→ 〇 図中の破線が励起スペクトル、実線が蛍光スペクトルである。
詳細は下記のリンク先を参照
蛍光の極大波長と励起光の極大波長 ストークスの法則 88回問32d
◆ 2について
2 × 横軸の波長の単位はμmである。
→ 〇 横軸の波長の単位はnm(ナノメートル)である。
蛍光光度法における励起光・蛍光は波長200nm〜800nmの紫外可視領域の光である。
◆ 3について
3 〇 フルオレセインナトリウムの蛍光強度は、希薄溶液であれば濃度に比例する。
詳細は下記のリンク先を参照
蛍光強度と比例関係にあるもの 95回問25b
◆ 4について
4 〇 一般に光源として、キセノンランプを用いる。
下記のリンク先を参照
蛍光分光光度計の光源とセル 101回問99の1
◆ 5について
5 × 温度が変化してもフルオレセインナトリウムの蛍光強度には変化がない。
→ 〇 温度が変化によりフルオレセインナトリウムの蛍光強度は変化する。
下記のリンク先を参照
蛍光強度と溶液のpH・温度変化 95回問25c
★他サイトさんの解説へのリンク
第105回問93(e-RECさん)