励起スペクトル,蛍光スペクトルとは 95回問25d

95回薬剤師国家試験 問25d
蛍光光度法に関する下記の記述の正誤を判定してみよう。

 

d 励起スペクトルは、蛍光分光光度計の励起波長を適当な波長に固定しておき、蛍光波長を変化させて試料溶液の蛍光強度を測定することによって得られる。

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95回薬剤師国家試験 問25d 解答解説

 

d × 励起スペクトルは、蛍光分光光度計の励起波長を適当な波長に固定しておき、蛍光波長を変化させて試料溶液の蛍光強度を測定することによって得られる。

 

→ 〇 励起スペクトルは、蛍光分光光度計の蛍光波長を適当な波長に固定しておき、励起光の波長を変化させて試料溶液の蛍光強度を測定することによって得られる。

 

一方、蛍光スペクトルは、励起波長を固定して,蛍光の波長を変化させて蛍光強度を測定することによって得られる。

 

下図はフルオレセインナトリウム水溶液の励起スペクトル及び蛍光スペクトルである。

 

点線が励起スペクトルであり、
実線が蛍光スペクトルである。

 

励起スペクトル,蛍光スペクトルとは 95回問25d

 

通常、蛍光スペクトルの極大波長は励起スペクトルの極大波長よりも長波長側(低エネルギー側)にある。
これをストークスの法則と呼び、その波長差をストークスシフトと呼ぶ。
詳細は下記のリンク先を参照
蛍光の極大波長と励起光の極大波長 ストークスの法則 88回問32d

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