蛍光強度は溶媒の種類、溶液のpH、温度に影響される 95回問25c
95回薬剤師国家試験 問25c
蛍光光度法に関する下記の記述の正誤を判定してみよう。
c 蛍光強度は、溶媒の種類、溶液のpH、温度に影響されない。
95回薬剤師国家試験 問25c 解答解説
c × 蛍光強度は、溶媒の種類、溶液のpH、温度に影響されない。
→ 〇 蛍光強度は、溶媒の種類、溶液のpH、温度に影響される。
蛍光の温度依存性について、
例えば、温度上昇により分子の振動や分子の衝突が激しくなるなど光の放射以外のことでエネルギーを失う無放射遷移の確率が高くなると、
蛍光強度は小さくなる。これを温度消光と呼ぶ。
よって、一般に、温度が高いほど、蛍光強度は小さくなる。
蛍光のpH依存性について、
同じ分子でも分子形・イオン形など化学種ごとに蛍光性の異なる場合があり、
pHの変化に伴う化学種の変化が蛍光強度に影響する。