92回薬剤師国家試験問24 蛍光分析法に関する記述
92回薬剤師国家試験 問24
蛍光分析法に関する記述のうち、正しいものはどれか。
a 蛍光スペクトルは、一定波長の励起光を試料溶液に照射して生じる放射光(発光)について、横軸に波長、縦軸に強度で表される。
b 蛍光の波長は、通常、励起光の波長より長い。
c 蛍光強度は、試料溶液の濃度が十分に小さいとき、モル吸光係数に反比例する。
d 蛍光強度は、通常、測定温度が高いほど大きくなる。
92回薬剤師国家試験 問24 解答解説
◆ a,bについて
a 〇 蛍光スペクトルは、一定波長の励起光を試料溶液に照射して生じる放射光(発光)について、横軸に波長、縦軸に強度で表される。
b 〇 蛍光の波長は、通常、励起光の波長より長い(ストークスの法則)。
詳細は下記のリンク先を参照
蛍光の極大波長と励起光の極大波長 ストークスの法則 88回問32d
◆ cについて
c × 蛍光強度は、試料溶液の濃度が十分に小さいとき、モル吸光係数に反比例する。
→ 〇 蛍光強度は、試料溶液の濃度が十分に小さいとき、モル吸光係数に比例する。
詳細は下記のリンク先を参照
蛍光強度と比例関係にあるもの 95回問25b
◆ dについて
d × 蛍光強度は、通常、測定温度が高いほど大きくなる。
→ 〇 蛍光強度は、通常、測定温度が高いほど小さくなる(温度消光)。
下記のリンク先を参照
蛍光強度と溶液のpH・温度変化 95回問25c