りん光とは 寿命,項間交差
本ページでは、リン光について説明しています。
物質が紫外部から可視部の光を吸収すると、
外殻電子の基底状態から励起状態への電子遷移(電子エネルギーの変化)が起こる。
その後、励起状態から基底状態に戻る際、エネルギーを光の放射で放出することがある。
この現象をホトルミネセンスという。
ホトルミネセンスの光のうち、
電子が励起一重項から励起三重項へ遷移する項間交差を経て、
励起三重項から基底一重項へ電子遷移する際に放出される寿命の長い光をりん光と呼ぶ。
励起三重項から基底一重項への遷移は異なるスピン多重度間の遷移で、
ゆっくり降りることになるため、
りん光の寿命は長い。
なお、励起一重項から励起三重項への遷移など異なる多重度への遷移は本来許されていないので禁制遷移と呼ばれる。
★ 参考外部サイトリンク
りん光測定(日本分光さん)