90回薬剤師国家試験問26 蛍光測定とレイリー・ラマン散乱,液体クロマトグラフ法

90回薬剤師国家試験 問26
蛍光光度法に関する記述の正誤について、正しいものはどれか。

 

a 蛍光強度は、希薄溶液では、溶液中の蛍光物質の濃度及び層長に比例する。
b 蛍光測定では、励起光及び蛍光の両波長を選択できるために、レイリー散乱光やラマン散乱光の影響をまったく受けない。
c 蛍光測定は、液体クロマトグラフ法における蛍光物質の検出にも用いられる。
d 励起スペクトルは、蛍光波長を固定し、励起光の波長を変化させて試料 溶液の蛍光強度を測定することにより得られる。

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90回薬剤師国家試験 問26 解答解説

 

◆ aについて
a 〇 蛍光強度は、希薄溶液では、溶液中の蛍光物質の濃度及び層長に比例する。

 

詳細は下記のリンク先を参照
蛍光強度と比例関係にあるもの 95回問25b

 

 

◆ bについて
b × 蛍光測定では、励起光及び蛍光の両波長を選択できるために、レイリー散乱光やラマン散乱光の影響をまったく受けない。

 

蛍光測定では、試料に励起光を照射したときに光の散乱が生じるが、
この散乱光の影響は励起光及び蛍光の波長を選択できても回避できない。

 

レイリー散乱・ラマン散乱については下記のリンク先を参照
レイリー散乱 101回問95の2

 

ラマン散乱 101回問95の3

 

 

◆ cについて
c 〇 蛍光測定は、液体クロマトグラフ法における蛍光物質の検出にも用いられる。

 

元々蛍光性を有する物質のほか、
無蛍光性物質でも誘導体化によって蛍光検出することも可能である。

 

 

◆ dについて
d 〇 励起スペクトルは、蛍光波長を固定し、励起光の波長を変化させて試料 溶液の蛍光強度を測定することにより得られる。

 

詳細は下記のリンク先を参照
励起スペクトル,蛍光スペクトルとは 95回問25d

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