単純拡散による薬物の細胞膜透過 106回薬剤師国家試験問41

106回薬剤師国家試験 問41
単純拡散による薬物の細胞膜透過に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選びなさい。
1 濃度勾配に従う。
2 透過速度はMichaelis-Menten式で表される。
3 トランスポーターを介する。
4 ATPの加水分解エネルギーを利用する。
5 タンパク質の細胞内取り込みに関与する。

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106回薬剤師国家試験 問41 解答解説

 

単純拡散による薬物の細胞膜透過に関する記述のうち、正しいのは、
1の「濃度勾配に従う」である。

 

単純拡散は、トランスポーターを介さない受動輸送である。
受動輸送は、濃度差または電位差があるときに生じる電気化学ポテンシャル差を駆動力とし、
物質を濃度の高い方から低い方へと輸送することである。
よって、受動拡散は、駆動力としてATPの加水分解エネルギーを直接的にも間接的にも利用しない。

 

単純拡散は、低分子の細胞内取り込みに関与するが、高分子の細胞内取り込みには関与しない。

 

単純拡散の透過速度は、Fickの拡散速度式で表される。
トランスポーターを介した輸送の透過速度は、Michaelis-Menten式で表される。

 

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106回問41(e-RECさん)

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