ICP質量分析法でのマグネシウム定量 103回薬剤師国家試験問201の4

103回薬剤師国家試験 問201の4
血清マグネシウムの測定法に関する下記の記述の正誤を判定してみよう。

 

4 ICP質量分析法では、試料中に共存する遷移金属はイオン化されないため、マグネシウムを高感度に定量できる。

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103回薬剤師国家試験 問201の4 解答解説

 

4 × ICP質量分析法では、試料中に共存する遷移金属はイオン化されないため、マグネシウムを高感度に定量できる。

 

ICP質量分析法では、試料中に共存する遷移金属もイオン化される。

 

 

ICP質量分析法は元素を陽イオンにして分析する方法であり、
ICP発光分光分析法よりも高感度に元素分析が行える(陽イオンにならないものは測定できない)。

 

ICP質量分析法では、
ハロゲンなど陰イオンになりやすいもの以外は遷移金属を含め陽イオン化される。
そのため、共存イオン(単原子イオン,多原子イオン)による干渉が問題となる。

 

ICP質量分析法における干渉は、
スペクトル干渉と非スペクトルに分類される。
スペクトル干渉はICP 質量分析法に特有の干渉である。

 

非スペクトル干渉には、物理干渉,イオン化干渉,マトリックス干渉(空間電荷効果)があり、
マトリックス干渉(空間電荷効果)はICP 質量分析法に特有の干渉である。

 

 

★参考外部サイトリンク
ICP-MSの原理(アジレント・テクノロジー株式会社さん)

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