血清マグネシウムの測定法 103回薬剤師国家試験問201
103回薬剤師国家試験 問201
血清マグネシウムの測定法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選びなさい。
1 酵素法による定量では、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)が混在すると低値を示す。
2 誘導結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma:ICP)発光分光分析法による定量では、フレーム方式及び電気加熱方式が利用できる。
3 ICP 発光分光分析法による定量では、励起状態のマグネシウム原子又はイオンが基底状態に遷移する際に放出される発光を観測する。
4 ICP 質量分析法では、試料中に共存する遷移金属はイオン化されないため、マグネシウムを高感度に定量できる。
103回薬剤師国家試験 問201 解答解説
◆ 1について
1 〇 酵素法による定量では、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)が混在すると低値を示す。
詳細は下記のリンク先を参照
酵素法によるマグネシウムの定量とEDTA 103回問201の1
◆ 2,3について
2 × 誘導結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma:ICP)発光分光分析法による定量では、フレーム方式及び電気加熱方式が利用できる。
3 〇 ICP 発光分光分析法によるマグネシウムの定量では、励起状態のマグネシウム原子又はイオンが基底状態に遷移する際に放出される発光を観測する。
フレーム方式及び電気加熱方式は原子吸光光度法における原子化法である。
誘導結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma:ICP)発光分光分析法では、
高周波誘導結合法により得られたアルゴンプラズマ中に試料を導入して原子化またはイオン化する。
下記のリンク先を参照
ICP発光分光分析法の原理 100回問97の1,2
◆ 4について
4 × ICP質量分析法では、試料中に共存する遷移金属はイオン化されないため、マグネシウムを高感度に定量できる。
ICP質量分析法では、試料中に共存する遷移金属もイオン化される。
下記のリンク先を参照
ICP質量分析法でのマグネシウム定量 103回問201の4
★ 他サイトさんの解説リンク
103回問200,201(e-RECさん)