非破壊的で測定後に試料の回収が可能なものはどれか 83回薬剤師国家試験問22
83回薬剤師国家試験 問22
次の分析法について、非破壊的で測定後に試料の回収が可能なものはどれか。
全て選びなさい。
a.質量分析法
b.円二色性測定法
c.原子吸光光度法
d.赤外分光法
e.窒素定量法(セミミクロケルダール法)
83回薬剤師国家試験 問22 解答解説
非破壊的で測定後に試料の回収が可能なものは、
bの円二色性測定法と
dの赤外分光法である。
bの円二色性測定法は紫外可視領域の光を当てるが、
測定後に試料の回収は可能である。
dの赤外分光法は赤外線(波数4000 cm-1 〜 400 cm-1,
波長2.5 μm 〜 25 μm)を当てるが、
測定後に試料の回収は可能である。
・他の選択肢について
aの質量分析法は試料をイオン化して測定する。
cの原子吸光光度法は試料を原子化して測定する。
eの窒素定量法(セミミクロケルダール法)は、
窒素を含む試料を硫酸で加熱分解して硫酸水素アンモニウム(NH4HSO3)として測定する。
生成した硫酸水素アンモニウムからアンモニア(NH3)を発生させ、
アンモニア(NH3)をホウ酸(H3BO3)に吸収させた後、
硫酸で滴定する。