マイクロカプセルとは 88回薬剤師国家試験問178d
88回薬剤師国家試験 問178d
薬物送達システム(DDS)に関する記述の正誤を判定してみよう。
d マイクロカプセルは、通例、直径数μm〜数百μmの大きさで、薬物を芯物質としてこれを高分子膜などで被覆したもので、薬物の安定化や放出制御に利用される。
88回薬剤師国家試験 問178d 解答解説
d 〇 マイクロカプセルは、通例、直径数μm〜数百μmの大きさで、薬物を芯物質としてこれを高分子膜などで被覆したもので、薬物の安定化や放出制御に利用される。
生体内分解性高分子のポリ乳酸,または,ポリ乳酸・グリコール酸共重合体を基剤とするマイクロカプセルに主薬を封入した持続性の注射剤(持続性マイクロスフェア注射剤)が実用化されている。
本製剤は、投与後、体内で生分解性高分子が徐々に分解され、主薬が徐々に放出されるので、持続性の放出制御製剤となる。
持続性マイクロスフェア注射剤として、リュープリン(リュープロレリン主薬の皮下注)、リスパダールコンスタ(リスペリドン主薬の臀筋注)、サンドスタチンLAR(オクトレオチド主薬の臀筋注)などがある。