乳酸・グリコール酸共重合体の性質と用途 102回薬剤師国家試験問175の2
102回薬剤師国家試験 問175の2
放出制御製剤に用いられる添加剤に関する記述の正誤を判定してみよう。
2 乳酸・グリコール酸共重合体は、生体内分解性であり、持続性注射剤用マイクロスフェアの基剤として用いられる。
102回薬剤師国家試験 問175の2 解答解説
2 〇 乳酸・グリコール酸共重合体は、生体内分解性であり、持続性注射剤用マイクロスフェアの基剤として用いられる。
マイクロスフェアとは、粒子径数μm〜数十μm程度の球状の担体であり、コントロールドリリースやターゲティングに用いられる。
生体内分解性高分子のポリ乳酸・グリコール酸共重合体(PLGA)マイクロスフェアに主薬を封入した持続性の注射剤が実用化されている。
PLGAマイクロスフェア製剤は、投与後、体内でPLGAが徐々に分解され、主薬が徐々に放出されるので、持続性の放出制御製剤となる。
PLGAマイクロスフェア持続性注射剤として、リュープリン(リュープロレリン主薬の皮下注)、リスパダールコンスタ(リスペリドン主薬の臀筋注)、サンドスタチンLAR(オクトレオチド主薬の臀筋注)などがある。