乳酸・グリコール酸共重合体のマイクロカプセルにリュープロレリン酢酸塩を封入した注射剤 86回薬剤師国家試験問179b
86回薬剤師国家試験 問179b
薬物送達システム (DDS) に関する記述の正誤を判定してみよう。
b 乳酸・グリコール酸共重合体のマイクロカプセルにリュープロレリン酢酸塩を封入して注射剤とした製剤は、筋注後体内で乳酸・グリコール酸共重合体が架橋され固化して、徐々にリュープロレリン酢酸塩を放出する。
86回薬剤師国家試験 問179b 解答解説
b × 乳酸・グリコール酸共重合体のマイクロカプセルにリュープロレリン酢酸塩を封入して注射剤とした製剤は、筋注後体内で乳酸・グリコール酸共重合体が架橋され固化して、徐々にリュープロレリン酢酸塩を放出する。
リュープリン注は、生体内分解性高分子の乳酸・グリコール酸共重合体(PLGA)を基剤とするマイクロカプセルにリュープロレリン酢酸塩を封入した製剤であり、皮下注後、体内でPLGAが徐々に分解され、リュープロレリン酢酸塩が徐々に放出される持続性注射剤(持続性マイクロスフェア注射剤)である。
リュープリン注は皮下注であるが、リスパダールコンスタ(リスペリドン主薬の臀筋注)、サンドスタチンLAR(オクトレオチド主薬の臀筋注)など、筋注のPLGAマイクロスフェア持続性注射剤もある。