比旋光度の算出は必ずしも分子量がわかっている必要はない 91回薬剤師国家試験問26a
第91回薬剤師国家試験 問26a
物質の旋光性に関する次の記述の正誤を判定してみよう。
a 化合物の比旋光度を算出するとき、必ずしも分子量がわかっている必要はない。
第91回薬剤師国家試験 問26a 解答解説
a ○ 化合物の比旋光度を算出するとき、必ずしも分子量がわかっている必要はない。
比旋光度とは、ある光学活性物質における単位層長・単位濃度当たりの旋光度である。
温度tで、単色光X(波長または光線の名称)を用いて測定したときの旋光度の実測値αと比旋光度[α]について、下記の式が成り立つ。
なお、lは層長で単位はmm、cは濃度で単位はg/mLである。
よって、比旋光度を算出するのに分子量がわかっている必要はない。
なお、旋光度測定は、温度20°、層長100mmで、ナトリウムスペクトルD線を用いて行われることが多いが、
その場合、比旋光度は
と表される。
★参考外部サイトリンク
旋光度測定と比旋光度(薬学これでOKさん)