屈折率 旋光度 円二色性CD 96回薬剤師国家試験問17

第96回薬剤師国家試験 問17
屈折率、旋光度及び円二色性(CD)に関する記述の正誤を判定してみよう。

 

a 屈折率は、一定温度・一定圧力では物質に固有の値であり、測定波長を変えても変わらない。

 

b 旋光度は、測定波長により変化する。

 

c 旋光度は、光学活性物質の純度試験や定量に利用される。

 

d CDスペクトルからタンパク質の一次構造情報が得られる。

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第96回薬剤師国家試験 問17 解答解説

 

◆ aについて
a × 屈折率は、一定温度・一定圧力では物質に固有の値であり、測定波長を変えても変わらない。
→ 〇 屈折率は、一定温度・一定圧力では物質に固有の値であるが、測定波長を変えると変化する。

 

屈折率は一定温度、一定圧力、一定波長の下では物質に固有の値である。
しかし、屈折率は測定波長を変えると変化する。

 

★参考外部サイトリンク
屈折率(wikipediaさん)

 

光の屈折(わかりやすい高校物理の部屋さん)

 

波長に対して屈折率はどのように変化しますか?(株式会社オプトメカエンジニアリングさん)

 

 

◆ bについて
b 〇 旋光度は、測定波長により変化する。

 

旋光度は入射する平面偏光の波長により変化するが、
これを旋光分散(optical rotatory dispersion::ORD)という。

 

★参考外部サイトリンク
偏光と旋光性(yakugaku labさん)

 

 

◆ cについて
c 〇 旋光度は、光学活性物質の純度試験や定量に利用される。

 

★参考外部サイトリンク
旋光(wikipediaさん)

 

旋光度測定と比旋光度(薬学これでOKさん)

 

 

◆ dについて
d × CDスペクトルからタンパク質の一次構造情報が得られる。
→ 〇 CDスペクトル(円二色性スペクトル)からタンパク質の二次構造情報が得られる。

 

円二色性(CD)スペクトルから、
タンパク質・核酸の2次構造や光学活性物質の絶対配置に関する情報が得られる。

 

円二色性については下記のリンク先を参照
円二色性は左右円偏光の吸光係数の差に起因 83回問27d

 

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