アレニウス式 反応速度定数と反応温度との関係式 91回薬剤師国家試験問21ab
91回薬剤師国家試験 問21ab
反応の進行に伴うエネルギー変化に関する記述の正誤を判定してみよう。
a 反応速度定数kがアレニウスの式に従う場合、kと活性化エネルギーEaは
で関係づけられる。
b Eaの値は、0、1、2次反応のいずれの場合でも、反応速度定数と反応温度との関係式から求めることができる。
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91回薬剤師国家試験 問21ab 解答解説
a × 反応速度定数kがアレニウスの式に従う場合、kと活性化エネルギーEaは
で関係づけられる。
b 〇 Eaの値は、0、1、2次反応のいずれの場合でも、反応速度定数と反応温度との関係式から求めることができる。
反応速度定数kと絶対温度Tの関係式として、
次のアレニウス式がある。
いくつかの温度で反応速度定数(k)を測定し、
絶対温度の逆数(1/T)に対して反応速度定数の自然対数(lnk)をプロットすると直線が得られる。
これをアレニウスプロットと呼ぶ。
Aは頻度因子と呼ばれる定数であり、
温度が無限大に高い時の反応速度定数kとされ、
反応速度定数kと同じ単位を持つ。
先ほどのA式は0、1、2次反応のいずれの場合でも成立し、
アレニウスプロットの直線の傾きは(−Ea/R)であり、
y切片は頻度因子の自然対数(lnA)である。
アレニウスプロットの直線を分析すると、
傾きから活性化エネルギー(Ea)が求められ、
y切片から頻度因子(A)が求められる。