反応熱の値と温度変化と平衡状態の関係 91回薬剤師国家試験問21c

91回薬剤師国家試験 問21c
反応の進行に伴うエネルギー変化に関する記述の正誤を判定してみよう。

 

反応熱の値と温度変化と平衡状態の関係 91回問21c

 

c 反応熱ΔHの値が大きいほど、その平衡状態は反応温度の低下と共に反応前の系に傾く。

 

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91回薬剤師国家試験 問21c 解答解説

 

反応熱の値と温度変化と平衡状態の関係 91回問21c

 

c × 反応熱ΔHの値が大きいほど、その平衡状態は反応温度の低下と共に反応前の系に傾く。
→ 〇 反応熱ΔHの値が大きいほど、その平衡状態は反応温度の低下と共に反応後の系に傾く。

 

反応熱の値と温度変化と平衡状態の関係 91回問21c

 

系の状態変化とエンタルピー変化(僣)の符号の関係は下記の通り。
系のエネルギーが減少する場合(発熱):僣<0
系のエネルギーが増加する場合(吸熱):僣>0

 

エネルギー図より、
設問の反応の僣(反応熱,または,反応エンタルピー)は負の値なので、
設問の反応は発熱反応である。
よって、ルシャトリエの原理より、
温度を低下させると、
熱を発生する方向の変化が進むため、
反応前の系から反応後の系への変化が進行し、
平衡は反応後の系へ傾く。

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