CYP2A6によって代謝され、抗悪性腫瘍作用を示すプロドラッグ 104回薬剤師国家試験問55
104回薬剤師国家試験 問55
消化管吸収後、体内でCYP2A6によって代謝され、抗悪性腫瘍作用を示すプロドラッグはどれか。1つ選びなさい。
1 テガフール
2 イリノテカン
3 ドキシフルリジン
4 サラゾスルファピリジン
5 アラセプリル
104回薬剤師国家試験 問55 解答解説
消化管吸収後、体内でCYP2A6によって代謝され、
抗悪性腫瘍作用を示すプロドラッグは、
選択肢1のテガフールである。
テガフールは、5-フルオロウラシル(5-FU)を親化合物とするプロドラッグであり、その目的は作用の持続性改善である。テガフールは生体内で肝臓のCYP2A6などで代謝され、5-フルオロウラシルとなる。
5-フルオロウラシルは、
細胞内で5-フルオロデオキシウリジン-5´-一リン酸(FdUMP)に代謝され、
チミジル酸シンターゼ(チミジル酸合成酵素)と共有結合を形成し、
これを不可逆的に阻害する。
・ドキシフルリジンの代謝とプロドラッグ化の目的 87回問172a
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