固相抽出法に関する記述 93回薬剤師国家試験問28

93回薬剤師国家試験 問28
固相抽出法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 

a 逆相分配型の固相を用いた抽出では、溶出溶媒としてメタノールやアセトニトリルなどを用いる。
b イオン性物質の抽出には用いない。
c 生体試料中の薬物の濃縮に用いられる。
d 溶媒抽出法に比べ、一般に回収率が低い。

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93回薬剤師国家試験 問28 解答解説

 

◆ aについて
a 〇 逆相分配型の固相を用いた抽出では、溶出溶媒としてメタノールやアセトニトリルなどを用いる。

 

詳細は下記のリンク先を参照
逆相型の固相抽出法で用いる有機溶媒 96回問29b

 

 

◆ bについて
b × 固相抽出法はイオン性物質の抽出には用いない。

 

固相抽出法においては、
固相にイオン交換用の充填剤を用いれば、
イオン性物質を抽出することが可能である。

 

 

◆ cについて
c 〇 固相抽出法は生体試料中の薬物の濃縮に用いられる。

 

固相抽出法による前処理により、
試料中の微量の目的物質を濃縮して分析しやすくすることが可能である。

 

 

◆ dについて
d × 固相抽出法は溶媒抽出法に比べ、一般に回収率が低い。
→ 〇 固相抽出法は溶媒抽出法に比べ、一般に回収率が高い。

 

試料前処理の固相抽出法は溶媒抽出法と比較して、
一般に、操作が簡便であり、回収率が高く、抽出効率が高く有機溶媒の使用量が少なくて済む。

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