プロベネシドの併用によってメトトレキサートの血中からの消失が遅延する主要な原因 100回薬剤師国家試験問45
100回薬剤師国家試験 問45
プロベネシドの併用によってメトトレキサートの血中からの消失が遅延する主要な原因はどれか。1つ選びなさい。
100回薬剤師国家試験 問45 解答解説
プロベネシドの併用によってメトトレキサートの血中からの消失が遅延する主要な原因は、
選択肢5の腎排泄の阻害である。
メトトレキサートは、主に糸球体ろ過と尿細管分泌により尿中排泄されて消失する。
メトトレキサートの尿細管分泌には、
有機アニオントランスポーターのOAT1,OAT3が関与する。
腎臓においてOAT1,OAT3は、近位尿細管上皮細胞の側底膜(血管側膜)に存在し、
ジカルボン酸を細胞内から血中に出し、有機アニオン物質を血中から細胞内に取り込む交換輸送を行う。
メトトレキサートとプロベネシドを併用すると、
プロベネシドのOAT1,OAT3の阻害作用により、
メトトレキサートの尿細管分泌が阻害され、
メトトレキサートの血中濃度が上昇する。
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