腎クリアランスの計算 102回薬剤師国家試験問44

102回薬剤師国家試験 問44
薬物を点滴静注したとき、定常状態における血中薬物濃度は2μg/mLであった。
また、その時の尿中薬物濃度は200μg/mLであり、尿量は1mL/minであった。
この薬物の腎クリアランス(mL/min)に最も近い値はどれか。
1つ選びなさい。
1 2
2 10
3 100
4 200
5 400

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102回薬剤師国家試験 問44 解答解説

 

この薬物の腎クリアランスに最も近い値は、
選択肢3の100(mL/min)である。

 

薬物の腎クリアランス(CLr)とは、
腎臓で単位時間当たりに処理される薬物を含む血漿量であり、
腎臓で単位時間当たりに消失する薬物量を血漿量で表したものである。

 

腎クリアランス(CLr)は、
薬物の尿中排泄速度を血漿中薬物濃度(Cp)で除することで求められる。

 

102回薬剤師国家試験問44 薬物の腎クリアランスに最も近い値はどれか

 

薬物の尿中排泄速度dXu/dt(mg/min)は、
次式で表される。

 

102回薬剤師国家試験問44 薬物の腎クリアランスに最も近い値はどれか

 

U:尿中薬物濃度 V:単位時間当たりの尿量
Cp:血漿中薬物濃度 fp:血漿中非結合形分率
GFR:糸球体ろ過速度
S:尿細管分泌速度 R:再吸収率

 

 

よって、薬物の腎クリアランス(CLr)は、
次式で表される。

 

102回薬剤師国家試験問44 薬物の腎クリアランスに最も近い値はどれか

 

U:尿中薬物濃度 V:単位時間当たりの尿量
Cp:血漿中薬物濃度

 

本問では、薬物を点滴静注したとき、
定常状態における血中薬物濃度は2μg/mLであった。
また、その時の尿中薬物濃度は200μg/mLであり、
尿量は1mL/minであった。
よって、薬物の腎クリアランスは次のように計算できる。

 

102回薬剤師国家試験問44 薬物の腎クリアランスに最も近い値はどれか

 

 

関連問題
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