腸肝循環する薬 106回薬剤師国家試験問45
106回薬剤師国家試験 問45
腸肝循環するのはどれか。1つ選びなさい。
1 アルベカシン
2 イソニアジド
3 エナラプリル
4 オセルタミビル
5 モルヒネ
106回薬剤師国家試験 問45 解答解説
腸肝循環するのは、
選択肢5のモルヒネである。
モルヒネは、肝臓でグルクロン酸抱合され、
尿中か胆汁に排泄されるが、
胆汁中排泄されたものは、胆汁に乗って小腸に排泄される。
小腸に排泄されたモルヒネのグルクロン酸抱合体は、
腸管の腸内細菌により脱抱合されてモルヒネとなり、
小腸から再吸収され、門脈を経て肝臓に戻る
以下、他の選択肢について
1のアルベカシン(ハベカシン)は、
アミノグリコシド系抗生物質であり、
未変化体として尿中排泄されて消失する。
2のイソニアジド(イスコチン)は、
大部分が肝臓でアセチル化された後、尿中に排泄されて消失する。
3のエナラプリル(レニベース)は、未変化体として、または、
エステルが加水分解された代謝物(活性代謝物)として、
尿中に排泄されて消失する。
4のオセルタミビル(タミフル)は、未変化体として、または、
エステルが加水分解された代謝物(活性代謝物)として、
尿中に排泄されて消失する。
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