直接打錠法と滑沢剤 102回薬剤師国家試験問176の4
102回薬剤師国家試験 問176の4
固形製剤の製造工程と製剤機械に関する記述の正誤を判定してみよう。
4 直接打錠法では、原料粉末をそのまま打錠機で圧縮成形するため、滑沢剤の添加を必要としない。
102回薬剤師国家試験 問176の4 解答解説
4 × 直接打錠法では、原料粉末をそのまま打錠機で圧縮成形するため、滑沢剤の添加を必要としない。
滑沢剤は、適量を添加することにより、粉体の流動性を改善し、
打錠の際の臼や杵に対する原料の付着防止・摩擦軽減、充填性の改善などをもたらし、打錠障害を防ぐ。
よって、直接打錠法でも顆粒圧縮法でも、
打錠して圧縮成形する方法は、
打錠する直前に滑沢剤を添加する必要がある。
なお、顆粒圧縮法は、間接圧縮法と呼ばれ、原料粉末を造粒して打錠用の顆粒を製し、それを打錠して圧縮成形する方法であり、
直接打錠法は原料粉末をそのまま打錠機で圧縮成形する方法である。